副業で使える経費リスト完全版【2026】会社員が落とせる勘定科目20と按分ルールを実例で解説
この記事は 2026年4月19日 に最終更新されました
「副業で10万円稼いだけど、経費って何を落とせるの?」——確定申告で一番つまずくのが経費の判定です。落とせる経費を正しく把握すれば、副業所得を合法的に圧縮=手残りが増えます。本記事では、会社員副業で実際に使える勘定科目と按分ルールを、ジャンル別の実例付きで完全整理しました。
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結論:経費の判定基準は「その副業のために直接必要だったか」の1点
国税庁の基準を要約すると、経費とは「収入を得るために直接必要だった支出」。この”直接必要”のラインをどこに引くかで、落とせる金額は大きく変わります。100%業務用なら全額、プライベート併用なら業務使用割合で按分、というのが基本ルールです。
まず絶対に覚えるべき:経費の3大ルール
- 証拠を残す:レシート・領収書・クレカ明細・振込履歴は最低5年保管(青色は7年)
- 事業と私物を分ける:できれば事業用口座・事業用カードを1枚作る
- 按分率の根拠をメモする:家賃30%なら「書斎6畳÷全体20畳=30%」のように理由を残す
税務調査で聞かれるのは金額より「なぜその按分率か」。数字の根拠を言語化できれば、ほぼ問題ありません。
副業で使える主要勘定科目20+按分目安
| 勘定科目 | 具体例 | 按分目安 |
|---|---|---|
| 通信費 | ネット回線・スマホ代・サーバー代・ドメイン代 | 業務使用時間比(20〜50%) |
| 消耗品費 | 文具・USB・ケーブル・プリンター用紙 | 100%(業務用のみ) |
| 新聞図書費 | 書籍・電子書籍・有料note・雑誌・有料メルマガ | 100%(関連業務のみ) |
| 研修費 | オンライン講座・セミナー参加費・書籍教材 | 100% |
| 支払手数料 | ASP振込手数料・決済手数料・銀行手数料 | 100% |
| 広告宣伝費 | SNS広告・Google広告・名刺印刷 | 100% |
| 旅費交通費 | 取材交通費・セミナー移動費・出張宿泊 | 100%(業務分) |
| 接待交際費 | 取引先との打合せ飲食・手土産 | 100%(業務分) |
| 会議費 | 1人5,000円以下の打合せ飲食・カフェ代 | 100%(業務分) |
| 地代家賃 | 自宅家賃(按分)・コワーキングスペース | 面積比(20〜40%) |
| 水道光熱費 | 電気・ガス・水道(自宅作業) | 面積比×時間比(10〜30%) |
| 車両費 | ガソリン・駐車場・高速代・車検 | 業務走行距離比 |
| 減価償却費 | PC・カメラ・10万円超の機材 | 耐用年数で按分 |
| 租税公課 | 個人事業税・収入印紙・業務用固定資産税 | 100% |
| 雑費 | 上記に当てはまらない少額支出 | 個別判定 |
| 外注工賃 | デザイン外注・ライティング外注・アシスタント | 100% |
| 修繕費 | PC修理・機材メンテ | 100%(業務分) |
| 保険料 | 業務用PC保険・事業者向け損害保険 | 100% |
| 諸会費 | 業界団体年会費・有料コミュニティ | 100% |
| 福利厚生費 | 個人事業主は原則計上不可(家族従業員がいる場合のみ) | ケース別 |
ジャンル別:落とせる経費の実例集
ブログ・アフィリエイト
- サーバー代・ドメイン代(通信費)
- WordPressテーマ代(消耗品費 or 減価償却)
- ASP振込手数料(支払手数料)
- 有料プラグイン・画像素材サイト(消耗品費 or 通信費)
- 取材交通費(旅費交通費)
- レビュー記事の実費購入(消耗品費 or 取材費)
- ブログ関連書籍・講座代(新聞図書費・研修費)
ブログは「自分で購入してレビュー」のパターンが多く、レビュー対象の購入費も経費計上可能です。ブログの始め方はこちら。
Webライター・スキル販売(ココナラ等)
- 執筆用PC・モニター(減価償却 or 消耗品費)
- リサーチ用書籍・新聞購読料(新聞図書費)
- クライアント打合せのカフェ代(会議費)
- ポートフォリオサイト運用費(通信費)
- 校正・添削ツール利用料(支払手数料)
- オンラインセミナー参加費(研修費)
- プラットフォーム手数料(支払手数料)
せどり・物販
- 仕入代(仕入高)
- 送料・梱包資材(荷造運賃)
- 仕入のための交通費・ガソリン代(旅費交通費・車両費)
- リサーチツール月額(支払手数料)
- Amazon・メルカリ手数料(支払手数料)
- 保管棚・撮影機材(消耗品費 or 減価償却)
- 店舗賃料・倉庫代(地代家賃)
ライバー・動画配信
- 配信機材(マイク・カメラ・照明)(減価償却 or 消耗品費)
- 配信用衣装・メイク(※業務専用のみ)
- 編集ソフト月額(通信費 or 支払手数料)
- ネット回線増強(通信費)
- 配信プラットフォーム手数料(支払手数料)
- サムネイル外注費(外注工賃)
迷いがちな経費の判定:落とせる?落とせない?
| 支出 | 判定 | 根拠 |
|---|---|---|
| 自宅家賃(按分) | ◯ | 業務スペース面積比で計上可 |
| スーツ・オフィス服 | × | プライベート併用不可(原則) |
| 配信用の特殊衣装 | ◯ | 業務専用なら可 |
| カフェでの作業代 | ◯ | 打合せ or 取材目的なら会議費 |
| 健康診断・人間ドック | × | 個人事業主は事業経費にできない |
| 家族との食事 | × | 生計一の家族との飲食は不可 |
| 取引先との飲食 | ◯ | 接待交際費として計上可 |
| 副業関連書籍 | ◯ | 新聞図書費として100% |
| ジム・フィットネス | △ | 配信系で体作りが業務要素の場合のみ一部可 |
| スマホの機種代 | △ | 業務使用率で按分(目安30〜50%) |
按分の具体例:数字で見せるシミュレーション
例1:在宅ブロガー(家賃10万円、電気代1万円)
- 書斎6畳÷総面積20畳=30%
- 家賃経費:10万円×30%=3万円/月(年36万円)
- 電気代経費:1万円×30%×業務時間比(平日3h+休日8h÷24h×7日)=約900円/月
例2:スマホ使用副業(月額1万円のスマホ)
- 業務使用:平日2h+休日4h=週18h、プライベート含め週40h使用
- 業務比率:18÷40=45%
- 通信費経費:1万円×45%=4,500円/月(年54,000円)
例3:取材交通費
新幹線片道1万円×年10回=10万円。領収書と「どの記事の取材か」「誰と会ったか」のメモをセットで残せば満額経費計上可能。記事に取材内容が反映されていれば税務調査でも否認されにくい。
10万円を超える機材は「減価償却」が基本
10万円以上のPCやカメラなどは、原則耐用年数に応じて毎年少しずつ経費化(減価償却)します。ただし以下の特例があります。
- 10万円未満:購入年に全額経費OK(消耗品費)
- 10〜20万円:3年均等償却が選べる(一括償却資産)
- 30万円未満:青色申告なら年間300万円まで全額経費OK(少額減価償却資産の特例)
- 30万円以上:耐用年数(PCは4年)で償却
副業レベルなら「青色申告+30万円未満の機材」の組み合わせが最強。1年で全額落とせます。青色申告の準備は独立ロードマップの⑥を参照。
経費の記録を最速で終わらせる3ツール
- freee会計 / マネーフォワードクラウド:銀行・カードを連携すれば自動仕訳。確定申告もそのまま完結。
- Googleスプレッドシート:無料で十分。日付・金額・勘定科目・メモの4列だけでOK。
- スマホのレシート撮影機能:撮ってすぐクラウドに保存。紙の山を作らない。
やりがちなNGパターン5選
- 按分根拠ゼロで家賃50%を計上:税務調査で一発否認されやすい。根拠メモを必ず残す。
- プライベートの飲食を接待交際費に:相手の名前・会社名が書かれていないと認められない。
- 領収書の紛失:クレカ明細で代用可能だが、できれば原本orPDFを保管。
- 副業と関係ない書籍・セミナーを計上:関連性を説明できないと否認リスク。
- 家族を従業員化して給与を払う:青色事業専従者給与の届出が必要。雑所得では不可。
FAQ
よくある質問
副業の経費はどこまで落とせますか?
「副業のために直接必要だった支出」が基準です。100%業務用なら全額、プライベート併用なら業務使用割合で按分します。迷ったら「税務調査で根拠を説明できるか」を基準に判断してください。
レシートではなく領収書でないとダメですか?
両方有効です。ただし宛名なし・5万円以上の領収書は収入印紙の有無を確認。レシートでも品目が分かれば経費証憑として認められます。
雑所得でも経費は落とせますか?
落とせます。雑所得でも「収入に対応する必要経費」は差し引き可能です。ただし雑所得の赤字は給与と損益通算できない点に注意。事業所得なら損益通算+青色65万控除が使えるので、規模が大きくなったら事業化を検討しましょう。
家族名義のクレカで払った副業費用は経費になりますか?
実質的に本人が支払っていれば経費計上可能ですが、税務調査で揉めやすいので<strong>事業者本人名義のカード・口座で支払うのが原則</strong>です。
領収書はいつまで保管すべき?
白色申告は5年、青色申告は7年保管義務があります。紙はスキャン保存でもOK(電子帳簿保存法の要件を満たす形式で)。
まとめ:経費リストを1枚作れば、翌年の申告が別世界になる
経費は「知っている人」と「知らない人」で年間数万〜数十万円の手残りが変わります。本記事のリストを保存して、毎月の支出を3分で勘定科目ごとに分類するだけで、確定申告の負担は激減します。次は実際の申告手順をこちらの記事で確認しましょう。
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